心伝えるメッセージ
母は、30年後の夢を見て他界しました。
この手紙は、平成元年(1989年)に私の母が30年後の未来を夢見て書いた手紙です。
当時は、父たちの時代のこの地域(原保・わらぼ)の有志が、夢に燃え温泉を掘る決意をした時でした。母にはそれが即「温泉の町」として栄える。と、希望を抱いていたようです。
あれから、 32年。今、私は祖父母、両親、姉弟が暮らし育った実家をリノベーションし「彩里・irori」と言う名の古民家の宿を営んでいます。そのきっかけが、この手紙。母が未来に寄せる夢を、地元の若い人たちに託したことから始まります。
母の本音は、私へのメッセージだったかもしれません。
手紙にはこんなことも書かれていました。「湯の町、原保として一躍有名になり日本全国の人たちが温泉旅行に来ることでしょう。若い皆様原保のために大いに頑張って良い知恵をしぼり出して原保発展ために御活躍下さいませ お願い致します」。
母が他界したのは、平成15年(2003年)5月29日。残念ながら30年後の原保を見ることができなかったわけです…。そして間もなく18回目の命日がやってきます。
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